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思考の壁を突破せよ!ブレイクスルーによる課題解決術


2014.06.05

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こんにちは。西尾です。

前回は、プロモーションアイデアの発想について8つの発想方法を

ご紹介させていただきました。

今回は、その応用編として実務でお客様から

「新商品をどのようにしたら効果的にターゲットユーザーへPRできるか」

「どのようにしたらターゲットユーザーを売り場に誘引できるか」

「ロイヤルカスタマーを育成するには、どのようにしたらよいか」

など具体的に課題をいただいた場合にどのようにすれば課題解決できるのか、

そこで今回もかつてセミナーで教わったブレイクスルーによる課題解決術をご紹介します。

 

ブレイクスルーとは

 

ご存知のとおり課題解決は、そう簡単ではありません。

現状把握もオッケー。原因も分析した。問題点も整理できた。

でもまったく解決の糸口が見つからない。

そんな経験ありませんか?

そこで重要となってくるのがブレイクスルーです。

ブレイクスルー:創造的な思考で、壁を突破し、結果、課題が解決されること。

思考の壁にぶつかると何とかして何かを突破しようと試行錯誤しますよね。

しかし、やみくもに発想を飛躍させてもなかなか突破できないものです。

思考のブレイクスルーを起こすには、まずスルーのイメージが必要となります。

なんとなくこっち方向。ぼんやりとでもゴールイメージを見つけてから、

そこへ妨げる壁をブレイクする、

というプロセスが必要となります。

では次から実際にどのように行うと良いか説明します。

 

ブレイクスルースパイラル

 

解決前は、「絶望的に難しそう」と思ってみたことが乗り越えてしまうと

「なんであんなに時間がかかったんだろう」といとも簡単に思えたことありませんか?

 

これはなぜでしょう。

 

ブレイクスルーは実は、とてもシンプルな原理で起こっているので、

後から振り返ると原理が見えるのでとても簡単に思えるのです。

 

ブレイクスルーは、次の3つの組み合わせで起こると言われています。

未来図

突破口

具体案

これを「ブレイクスルースパイラル」と呼びます。

これからブレイクスルースパイラルを用いた課題解決のプロセスについて

事例を交えて説明します。

 

 

少子高齢化を解決するアイデア

今回は、ブレイクスルースパイラルについて理解していただくために

「少子高齢化」を例題として説明します。

未来図

未来図とは、ひとことで言うと、目指すべき明るい未来のイメージです。

もし、うまくいっていたらこういう状態なんだろうなというものを想像して下さい。

少子高齢化でいうと…ゴールは、「少子高齢化が解決されている状態」ですので

女性がもっと子どもを産みたくなる状況ってどんな環境だろうというところを

想像してみて下さい。

ここで重要なのは、未来図をできるかぎり具体的なイメージに設定することです。

こんな人々がこんな風に行動している感じ。できれば絵に書けるくらい鮮明な

イメージだと、なお良いです。

 

今回は未来図を「育児に熱心な男性が増える状態」にします。

パパたちが、楽しそうに子どものオムツを替えている図が想像できますよね。

突破口

突破口とは未来図を実現するために、障害となる壁を突破するコアになる解決アイデアです。

 

予算が限られている、時間がない、強い競合がいる、決定的な差別ポイントがない、

ブランドが飽きられている、ユーザーは関心をもってくれない、etc…

おそらく、こんな制約だらけの中で考え出さなければいけない場合が

ほとんどではないでしょうか?

前回の8つの発想法を駆使してアイデアを出したとしても

大抵スケールの小さい解決策しか生まれません。

 

ここで重要なのは、「制約の壁」のなかにある「突破する壁」を見つけることです。

その壁をブレイクするのが突破口です。

 

では「育児に熱心な男性が増える」という未来図を実現するために、

突破する壁は何でしょうか。

 

いくつかある中でも今回は、「子育てする男性は、カッコよくない」という

固定観念をブレイクできる「突破の壁」ととらえて、

「育児する男性に対する褒め言葉」を広めるを突破口に設定します。

 

具体策

ブレイクスルースパイラルの3つめが「具体策」です。

突破口が見つかったら

それは、どんなプロモーションだろうか、

それは、どんなキャッチフレーズだろうか、

それは、どんなビジュアルでどんな仕組みだろうか。

突破口を前回の8つの発想法を駆使しながら

具体策に落としていく作業になります。

 

ここで具体策が出ないようであれば、それは筋が良くない未来図、突破口である

可能性があります。

さらに具体策を出すうえで重要な点が3つあります。

ほんとうに実現可能か

ほんとうに人が動くか

ほんとうに未来図を叶えられるか

この3点がクリアできていない場合も未来図、突破口の筋が良くないかもしれません。

そのときは、もう一度未来図、突破口を設定し直す必要があります。

 

さて、この少子高齢化を解決するため、

突破口である「育児をする男性に対する褒め言葉を広める」の具体策は、

「イクメン」となります。

勘の良い方は、気付いていたかもしれませんね。

この結果、「イクメン」という言葉は様々なマスコミに取り上げられ、

流行語大賞に選ばれ、厚生労働省のプロジェクト名にもなっています。

イクメンプロジェクト

いかがでしたでしょうか。

なんとなくブレイクスルーの原理が理解いただけましたか?

今回は、未来図、突破口、具体策と順に発想しましたが

実際には、突破口が先に思いつくことも具体策から思いつくこともあります。

そんな場合も未来図、突破口、具体策の3つの関係性が

きちんと筋が通っているか確認してみて下さい。

ぜひ今後みなさんが課題にぶつかった際の参考になれば幸いです。

それでは、今回はこのへんで。最後まで読んでいただいてありがとうございました。

投稿者 株式会社エレメント 西尾

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